皆さんは、野菜の葉っぱを食べていますか?
野菜の葉っぱに栄養がたくさん含まれているものがあり、中には野菜そのものよりも葉っぱの方が栄養価が高いものまであるんです。
スーパーで売られている野菜は、葉っぱが付いているものが少ないので、あまりお目にかかる機会がないという人も多いかもしれませんね。
野菜の葉っぱをつけたままで売ると、葉の部分がすぐにしなびてしまうため、あらかじめ切り落としてしまうことが多いんです。
しかし最近では、その栄養価の高さから、葉付き野菜が人気を集めています。
お店で葉付き野菜が売っていたら、ぜひ捨てずに有効活用しましょう。
また家庭菜園をしている方は、野菜そのものだけでなく葉っぱも一緒に収穫すれば、もう一品おかずを増やすことができますよ。
一方で野菜の葉っぱの中には、毒性のある成分を含んでいるものもあり、食べると体に害を及ぼす可能性もあるんです。
とはいえ、どれが食べてもいい葉っぱか、食べてはいけない葉っぱなのか、なかなか区別がつきにくいものですよね。
目次
葉っぱが食べられる野菜とは?
それでは、葉っぱが食べられる野菜をご紹介しますね!
カブ
春の七草の「ナズナ」はカブのことです。
葉の部分は、緑黄色野菜に分類されるほど栄養たっぷりで、ビタミン類やカルシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。
しかも、本体の白い部分よりも葉の方が栄養が多いんです。
カブの葉はちょっと苦みがありますが、ざく切りにして浅漬けにしたり、味噌汁の具などさまざまな料理に使えます。
大根
スーパーでもたまに葉付きで売っていますよね。
大根の葉っぱも緑黄色野菜に分類されているので、栄養がたっぷりなんです。
食物繊維やビタミン類、カリウム、カルシウムなどが豊富に含まれています。
細かく刻んで炒めたり、炊き込みご飯にしても美味しいですよ。
ごぼう
普通のごぼうは根っこの部分だけを食べるんですが、葉ごぼうというのが2月から3月ごろに出回ります。
風味がよくシャキシャキとした歯ごたえがあるため、つくだ煮や炊き込みご飯などにするとおススメです。
ブロッコリー
アブラナ科の植物なので、葉っぱもキャベツなどと同じように食べることができます。
葉の部分にはビタミンCや葉酸が多く含まれていて、ブロッコリーリーフとして葉の部分だけで売られていることもあります。
苦みやクセも少ないので、茹でたり炒めたり、どんな料理にも合う食材です。
カリフラワー
ブロッコリーと同じアブラナ科の植物なので同様に食べられます。
シャキシャキとした歯ごたえがあり、くせもほとんどないため、色々な料理に使いやすいですよ。
かぼちゃ
海外では普通に野菜として食べられていて、韓国ではサンチュの代わりに焼き肉を巻いて食べるようです。
日本でも戦時中などは葉や茎が食べられていました。
葉はシャキシャキとした食感で、炒めたり茹でたりと色々な料理にアレンジすることができます。
玉ねぎ
新玉ねぎが出回るよりも早く、2月から3月ごろに葉玉ねぎというのが出回るので、食べたことがある人も多いと思います。
葉の部分は見た目は青ネギに似ていますが、それほど辛みはありません。
刻んで野菜炒めにしたり、味噌汁の具などさまざまな活用ができます。
セロリ
茎よりも葉っぱの方がベータカロチンが多く含まれていますし、ビタミンやミネラルも豊富です。
葉っぱには独特の苦みがありますが、炒めたりスープに入れたり、天ぷらにするのもおススメですよ。
オクラ
成長する前の若い葉っぱであれば食べることができます。
大きくなると葉が固くなってしまうので、食べるのはおススメしません。
ちなみに普通のオクラとはちょっと種類が違いますが、花を食べる花オクラ(トロロアオイ)というのもあります。
サツマイモ
サツマイモの葉っぱは、沖縄ではカンダバーと呼ばれ、野菜として普通に食べられています。
ビタミンや鉄分、食物繊維やカルシウムなど栄養も豊富に含まれています。
お浸しにしたり、炒めたりなどさまざまな料理に使うことができます。
いちご
葉っぱは食べても害はありませんが、固いのであまりおススメしません。
ヘタの部分については、赤い部分と一緒に食べても大丈夫です。
中には、ヘタを捨てるのがもったいないので天ぷらにしたり、みじん切りにしてふりかけにする人もいるようです。
里芋
普通の里芋の葉っぱはアクが強くて食べられませんが、八ツ頭や唐の芋、赤芽芋などアクが少ない品種だと食べることができます。
これらの品種の葉っぱや茎は『ずいき』や『いもがら』などと呼ばれ、煮物や和え物などに活用されています。
山芋
山芋の葉っぱは、炒めたり天ぷらにしたり茹でたりと、さまざまな料理に使えます。
また、葉っぱの付け根の部分にできるむかごは、茹でたり炊き込みごはんなどにすると美味しいですよ。
枝豆
たまに枝付きの枝豆が売っている時には、葉っぱも一緒についてきますよね。
葉っぱも細かく茹でたり刻んで炒めたりすると食べることができます。
ちなみに枝豆のさやの部分も捨ててしまいますが、実は唐揚げなどにして食べられるんですよ。
大豆
大豆と枝豆は同じものです。
まだ未熟な状態で収穫したのが枝豆で、葉が黄色くなってから収穫するのが大豆です。
葉っぱもまだ青い状態なら食べられますが、だんだん葉が枯れて来るため、大豆として収穫する頃には食べられなくなります。
葉っぱが食べられない野菜とは?
続いて、葉っぱが食べられない野菜のご紹介です。
ナス
ナス科の植物にはアルカロイド系の毒性のある成分が含まれています。
ナスの葉っぱには毒性成分が多く含まれているため、食用には向いていません。
葉っぱには毛が生えていて食べたとしても、かなり食感は悪いでしょう。
トマト
同じくナス科の植物で、葉にトマチンという毒性のある物質が含まれています。
中には、新芽を摘んで天ぷらなどにして食べている人もいるようですが、食中毒を引き起こす可能性がありますので、あまりおススメできません。
ピーマン
同じくナス科の植物なので、アルカノイド系の毒性のある成分が多く含まれています。
家庭菜園などで葉っぱを摘んで細かくして食べると美味しいという人もいるようですが、食中毒が心配な方はおススメしません。
パプリカ
ピーマンと同じように、アルカノイド系の毒性のある成分を含んでいますので、食用には向きません。
とうもろこし
葉っぱは基本的に固くて食べられません。
ただし葉っぱや茎は堆肥の材料になりますし、ひげの部分はお茶として重宝されています。
きゅうり
葉っぱは固くて表面に細かい毛が生えているため、食べても美味しくありません。
ただし海外では普通に食べているところもあるようです。
レンコン
葉っぱは固くて食べることはできません。
ただし毒性はありませんので、中国などでは蒸し料理の際に蓮の葉で具材を包むのに使われています。
じゃがいも
じゃがいもは、調理する時に必ず芽を取らないといけませんよね。
じゃがいもの芽には、ソラニンやチャコニンという毒性のある物質が含まれていて、吐き気や腹痛などの食中毒を引き起こす可能性があります。
これらの物質は葉っぱや花にも含まれているため、食べることはできません。
バナナ
葉っぱは食べることができませんが、海外では具材を包んで蒸したり、料理を盛り付ける皿の代わりに重宝されています。
葉っぱは食べられるけど、農薬には注意!無農薬や有機栽培の野菜がオススメです。
せっかくの栄養満点の葉っぱですが、農薬には注意しないといけません。
というのも、農家さんもまさか葉っぱは食べないだろうと思って、十分に洗っていない可能性もあるからです。
それに日本の農薬って、実は
- 面積当たりの農薬使用量が世界三位で
- 苺は60回、きゅうりは50回、ピーマンは62回、ナスは74回も農薬が使われていたり、
- ヨーロッパでは禁止されている農薬が使われていたり
- 残留農薬の基準が緩く、例えば台湾より200倍も緩く
- そのおかげで、輸入してくれない国もある
というのが現状です。
世界的に見ても、日本の農薬使用量は思ったより多かったのですね。もちろん、農薬を使ったおかげで虫の害や病気を防ぎ立派な野菜や果物が育つということもあるとは思いますが、他国の基準の200倍以上となっているものもあるというのは驚きました。
葉っぱまでおいしく野菜を食べるなら無農薬野菜を選ぶという選択肢も良いですね!