野菜をふと見ると、変色している…なんてことは、誰でも一度は体験したことがあると思います。
そして誰もが一度は、食べられるかどうか、迷ったことがあると思います。
このまま食べてしまって大丈夫なのか、偏食した部分だけ捨ててしまうのが良いのか、もうこの野菜自体、食べられないのか…。
迷っている方も多いと思うので、この記事でご紹介しますね。
目次
野菜が変色しても、ほとんどの場合は食べられる?
野菜を切ってしばらく時間が経つと、切り口がだんだん変色してきますよね。
全ての野菜ではなく、変色しやすい野菜とそうでない野菜があります。
色が変わりやすい野菜を具体的に挙げてみると、じゃがいも、さつまいも、ごぼう、れんこん、なす、きゃべつ、レタス、山芋などがありますし、果物ではりんごやアボカド、梨やバナナ、桃などがありますね。
その変色した部分ってなんだか体に悪そうで、食べたらお腹を壊したりしないのかと不安に思っちゃいますよね。
変色した部分を取り除いて捨てている人も多いと思いますが、結論から言うとその部分は腐っているわけではないので、基本的には食べても問題はありません。
ではその色の正体は何なのかというと、野菜に含まれる栄養素が空気に触れて色が変化したものなんです。
どうして野菜が変色するのかと言うと…
野菜には、さまざまな種類のポリフェノールが含まれていて、特に皮や外側の葉に多く凝縮されています。
ポリフェノールには、抗酸化作用や抗菌作用があるので、私たちの美容や健康に優れた効果を発揮してくれますが、そもそもは野菜が自分の体を害虫や細菌による伝染病、乾燥や日照りなどから守るために作り出しているものなんです。
ですから野菜を切ると色が変わるのは、ポリフェノールが酸素に触れることによって別の物質に変化して、切り口から水分が蒸発したり、雑菌が侵入するのを防いでいるんです。
分かりやすくいうと、傷口を修復するかさぶたのような感じですね。
変色した部分が多いほど、ポリフェノールが違う物質に変化することになるので、栄養価は下がってしまいますが、そのまま食べるのは特に問題はありません。
ただし野菜が変色してから時間が経てばたつほど、切り口から雑菌が繁殖して腐り始めてしまうことも事実なので、野菜を切ったら鮮度が落ちないうちに早めに食べるに越したことはありません。
野菜の変色を防ぐには、空気に触れさせないことが重要!
野菜の変色した部分を食べても大丈夫なことは分かっていても、やっぱり見た目が悪いのでイマイチ食欲がわかないという人も多いことでしょう。
切り口の色が変わらないようにするには、とにかく空気に触れさせないことが重要なポイントとなります。
例えば、できるだけ大きくカットして空気に触れる部分を少なくするのも効果的ですし、切ってから水にさらしておくのも定番のやり方です。
ただし、水にさらすと水に溶けやすいビタミンなどが減ってしまうのが悩みどころです。
もし野菜にこだわりがあるなら、野菜についた雑菌を1回9円で死滅してくれるスプレーもおすすめです。
野菜の色も変わりにくくなりますし、食中毒の心配もなくなります。
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市販のカット野菜はどうして変色しないの?
スーパーやコンビニで売られているカット野菜って、作ってから結構時間が経っているはずなのに、切り口がいつまでもキレイですよね。
同じ野菜なのに全然変色しないのって、おかしいと思いませんか?
なぜ色がいつまでも変わらないのかというと、家庭では使わない薬品や添加物が使われているからなんです。
カット野菜はみずみずしさと新鮮さがセールスポイントなので、お店に並んでいる野菜の色が変わっていたら、誰だって買いたくないですよね。
「この野菜は新鮮でおいしそう」と消費者に思ってもらわないと売れ残ってしまいますから、カット野菜の製造工場では野菜の新鮮さをキープするためにさまざまな工夫をしているんです。
工場では、カット野菜の変色を”こうやって”防いでいます
家庭ではまずやることはありませんが、工場では野菜の消毒を行っています。
鼻が敏感な人はカット野菜のパッケージを開けた時に、プールのような匂いを感じることがあるかもしれません。
消毒液に野菜をつけないと、雑菌の繁殖や色が変わるのを防ぐことが難しくなるんですが、消毒液と聞くとやっぱりちょっと心配になりますよね。
でも、薬品を原液のまま使うわけではなく、食品衛生法という法律で決められた安全な濃度に薄めて使われているので、健康への害に関してはそこまで心配する必要はありません。
もし匂いが気になったり、添加物を出来るだけ落としたい場合には、以下の記事を参考にしてください。
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自宅で真似できる、変色を防ぐコツも!
他にも、工場からお店に運ぶ間に腐らないよう温度管理を徹底的にしたり、カット野菜を入れるパッケージの素材を工夫することによって、鮮度をキープして野菜の色が変わらないようにしています。
またこれは家庭でも真似できる方法なんですが、工場では野菜を切る時にはスパッと断面を傷つけないように切っているんです。
切り口がきれいだと野菜の細胞が傷つきにくいので、長持ちさせる効果があるんです。
家庭でも包丁の切れやすい包丁を使えば、同じような効果が得られますよ。
カット野菜が変色していても買うべき?
鮮度を保つためにさまざまな対策をした上で、それでもカット野菜が変色しているのであれば、おそらく温度管理が徹底されていないか消費期限が近づいている可能性があります。
スーパーでは消費期限が近づいて売れ残りそうな場合は半額セールなどを行いますので、買う側も新鮮ではないということを踏まえた上で買わないといけません。
もし、変色しているカット野菜が定価のまま販売されていたら、なるべく買わない方がいいですし、お店の人に新しい商品と変えてもらえないか交渉してみるのがおススメです。
いずれにしてもカット野菜を買う時には、製造された日時を必ずチェックしましょう。