がん…怖いですよねぇ。
年齢が上がるにつれて、癌の予防を意識する機会も多くなると思います。
そして世間には色々な癌の予防方法がありますが、やっぱり基本は食生活です!
ということで、野菜で癌の予防ができるのかどうかについて、ご紹介します。
目次
野菜不足になると、がんになる?関連性は?
まず、がんができるしくみを見てみましょう。
がんは、正常に働いている体の細胞の一部が、突然変異を起こし、異常な細胞となり、さらに増殖していくことによって発生します。
健康な人でも、体内で1日に5000個ものがん細胞が発生していると言われています。
しかし、健康な免疫細胞が、それをやっつける働きを持っているので、がんが発症することがなく、健康が保たれているのです。
がんを引き起こす要因は、1つではありません。
喫煙、飲酒、肥満、運動不足、野菜・果物不足、塩分摂取、ウイルス感染、ストレス等の日頃の生活習慣が要因としてあげられます。
これらの悪い生活習慣が、すぐにがんを引き起こすというよりは、複数の要因が関わりあって、がんの発症につながってしまうと考えられます。
野菜不足も、癌の原因の大きな一つ!
野菜不足は、がんを引き起こすリスク要因の中の1つとされています。
野菜を食べないと、体内の免疫細胞の活性が低下し、免疫機能が正常に働かなくなります。
この免疫細胞は、がん細胞を死滅させたり、がん細胞の増殖を止めたりする働きがあるので、毎日、野菜をたっぷりと食べることは、がん予防に大きな効果があるのです。
また、免疫力の低下は、喫煙や紫外線、ストレスなどにより、体内に活性酸素が増加することによっても起こります。
多くの野菜に含まれるポリフェノールやフラボノイド、βカロテンが活性酸素を抑える抗酸化成分として働いてくれるので、野菜から、これらの成分を積極的に取り入れることは、がんに負けない強い身体を作るのに不可欠です。
がんになりやすい人の食生活は?
がんになりやすい人は、栄養的に偏った食生活をしていることが多いです。
具体的には、肉料理、脂っこい料理、味の濃い料理が中心で、野菜をほとんど食べなかったり、インスタント食品などの加工食品に頼りすぎたりしている食生活が目立ちます。
栄養的な観点を無視した食べ方をしているので、カロリーオーバーや、ビタミン類やミネラル類の不足などが起こり、栄養バランスが大きくが乱れてしまっています。
また、食事のスタイルとして、規則正しい食事習慣が身についていないことや、食べ過ぎ、早食いの傾向がある人も、がんのリスクは高まると言われています。
野菜を食べると、がんの予防になる?
毎日新鮮な野菜を食べることは、豊富なビタミン類やミネラル類の補給につながります。
特にビタミンA、C、Eは、体内の免疫機能を活性化させる働きがあるので、がんの予防にもなります。
これらのビタミンは、一般的な野菜に広く含まれているので、緑黄色野菜、淡色野菜を組み合わせ、いろいろな種類の野菜をたっぷりと食べるようにするのがおすすめです。
また、野菜を食べることは、食滅繊維の摂取にもつながります。
食物繊維は、免疫機能を高める腸内善玉菌の働きを助け、腸の働きを活発にしてくれます。
野菜を食べて、腸内環境を良好に保つことは、免疫機能の向上にも大きく影響するのです。
具体的に、どんな野菜を食べれば、がんを予防できる?
乱れた食習慣ががんの要因になることは明らかですが、その一方で、がんを直接予防してくれる食べ物は存在しません。
野菜不足が、がんの要因となることがわかっているので、特定の野菜に頼るのではなく、多種類の野菜を摂取しながら、いろいろな成分を摂取することが、がん予防には効果的です。
- ほとんどの野菜に含まれるビタミン類、ミネラル類のほか、
- ポリフェノール、
- にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に含まれるカロチノイド、
- トマトに含まれるリコピンなどの成分
には、抗酸化作用があり、がん細胞を発生するのを抑制したり、免疫細胞の活性化を促進させたりするのを助ける働きがあります。
癌細胞を止めるとまではいきませんが、癌細胞の増加を遅らせて、進行を遅らせるくらいなら、効果がありますよ!
また、野菜に含まれる成分で、特に注目されているのはブロッコリーやキャベツに含まれるグルコシノレートです。
これは、体内でイソチオシアネートというものに分解されて、発がん性物質の解毒を促進する効果があります。
アメリカの調査では…?
また、食生活と健康の関連についての研究が進んでいるアメリカでは、がん抑制効果が大きい食品を「デザイナーズフーズ」をとしてピラミッドに提示しています。
ここでは、にんにくが最も癌を予防できる野菜だとしてあげられています。
そのほかに、ビラミッドの上層部分には、大豆、しょうが、キャベツ、にんじん、セロリなどが示されています。
さらに、アメリカでは、「ファイトケミカル(phytochemical)」と言われるがん予防に効果のある植物性食品にも注目が集まっています。
前述したポリフェノールやカロテノイド(βカロチン)などのほか、アリシンと呼ばれるイオウ化合物が多いにんにく、テルペン類が含まれるハーブ類、βグルカンが含まれるきのこ類などがあげられています。
がんの再発を予防できる食生活は?
がんを直接予防する食べ物が存在しないのと同様に、がんの再発を予防できる食品も存在しません。
しかし、がんの再発を防ぐために、栄養バランスの乱れた食生活を改善し、免疫機能を向上させることは大切です。
具体的なものとして、
- 大量の野菜や果物を摂取すること、
- 玄米や大豆を摂取すること、
- 良質のたんぱく質を摂取すること、
- 塩分をとりすぎないこと、
- 食品添加物の摂取を控えること
を心がけましょう。
また、極端な食事療法で、実際に、がん細胞が小さくなったり、がんの進行を遅らせたりという事例を目にすることもありますが、食事療法だけで、がんの再発を予防することは不可能です。
また、制限の多い食事療法で、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
このような食事療法も、主治医とよく相談の上、適切な治療と組み合わせて、取り入れることをおすすめします。
最後に:野菜についてる殺菌剤は、発がん性があるので注意!
最後になりますが、野菜についている殺菌剤の90%に、発がん性があると言われています。
せっかく癌を予防できる野菜を食べても、これでは台無しですよね。
殺菌剤の落とし方については、以下の記事でご紹介しています。
ぜひ、読んでみてください。
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