野菜は冷凍しても、栄養価はあまり下がらない…場合によっては栄養が増えることもあることを、以下の記事ではご紹介しました。
そんな便利な冷凍野菜なんですけど、最も難しいのは「解凍方法」ですよね(;’∀’)
誰だって、冷凍野菜を解凍して、水っぽくなってしまった経験はあるはず。
そこでこの記事では、いい度冷凍した野菜を出来るだけ美味しく食べられる解凍方法についてご紹介します。
参考になれば、幸いです(⌒∇⌒)
目次
まずは自然解凍から。でも、大きな問題があって…
自然解凍は、最も思いつきやすい解凍方法ですよね。
私も以前は、この方法で解凍していました。
しかし、上手に取り扱わないと、食中毒の原因となる場合もありますので、注意が必要です。
冷凍野菜は自然解凍には向かない!雑菌が付きやすく、衛生面で不安…
野菜を冷凍で保存する場合は、下ゆでしてから冷凍したほうがいいものと、生のままで冷凍保存ができるものがあります。
基本的には、どちらの場合も解凍するときは、自然解凍が向かないものがほとんどです。
特に、生のままで冷凍した野菜は、自然解凍をすると、凍結時に壊れた細胞壁から、水分が流れ出てしまい、水っぽい状態になり、生野菜特有の食感も失われてしまいます。
したがって、一度冷凍した野菜は、凍ったままの状態で、炒め物や煮物に使うほうが適しています。
加熱調理は、衛生面でも安心感がありますね。
下ゆで処理をしても、細菌がなくなるとは限らない!
確かに私たちは、きゅうりを塩もみしたり、枝豆を下茹でしてから冷凍保存しますよね。
この下処理をすると、確かに自然解凍でも食べられます。
特に下ゆでは食中毒や腐敗の原因になる食中毒菌が死滅しますから、いい方法です。
でも意外と注意しないといけないのは、(下処理をするときの)調理する人の手が汚れていたり、不潔な調理器具、保存容器などを使用したりすることにより、雑菌がついてしまうことが多いんですよ。
冷凍保存中の低温下では、雑菌の活動は抑えられていますが、死んでいるわけではありませんので、自然解凍している間に、冷凍前に付着した雑菌の活動が活発になり、急激に増殖して、食中毒を引き起こすこともありえます。
つまり、冷凍野菜を自然解凍するときよりも、下処理をするときこそ気を付けないといけない…と言うわけですね。
私が使っている、冷凍野菜の下処理に便利なアイテム
市販の冷凍野菜なら、自然解凍でも問題ナシ!
また、市販の冷凍野菜の中にも、ブロッコリーやさやいんげんなど、自然解凍してそのまま食べられることを売りにしている野菜もあります。
設備の整った食品工場で、衛生的に下処理をされた冷凍野菜の場合は、包装されたままの状態で自然解凍すれば、外部から細菌が侵入することはないので、衛生面は安全だと言えるでしょう。
必要な分だけ、包装から取り出して使う場合は、解凍時に、外からの細菌が付着しないように、清潔な手や調理器具を使うようにしましょう。
電子レンジで、冷凍した冷凍野菜を解凍できる?
続いては、ちょっとせっかちなママ向けに(笑)
とはいっても、私も電子レンジで解凍して何回も失敗した経験があります。
確かにお肉やお魚だと、電子レンジを使うこともありますよね。
でも結論を言うと、電子レンジで生野菜を解凍しようとしても、肉類やご飯と違ってベチャベチャになります。
少し難しい表現を使うと、細胞膜が破れてしまう…つまり、食感が失われてしまうんですね。
では、冷凍した生野菜はどのように解凍すればいいのでしょうか。
続いて、冷凍野菜の解凍方法についてご紹介します。
冷凍野菜を美味しく食べたいなら、”そのまま使う”のが正解!
生で冷凍保存できる野菜には、キャベツ、白菜、にんじん、だいこん、ピーマン、玉ネギなどがあります。
しかし、凍った野菜をそのまま解凍しても、水っぽい状態になり、元の野菜のシャキシャキした感触には戻らないので、生のまま食べるのには向きません。
一方で、生で冷凍した野菜は、凍ったまま加熱調理に使うことで、おいしく食べることができます。
要するに、わざわざ解凍する前に、そのまま炒めたり茹でたりするのがベスト!と言うわけです。
ですから、
- キャベツやピーマンなどは、そのまま炒め物に使えるように一口大に切っておく
- だいこんやにんじんなどは、すぐに煮物にできるように薄めの輪切りや半月切りにしておく
- 鍋物用の白菜やネギなども食べやすい大きさに切っておく
など、目的に合わせた切り方にして冷凍庫に入れておくことをおすすめします。
そうすれば、忙しい時でも、すぐに料理に使うことができて、調理時間の短縮になります。
冷凍野菜を解凍するとベチャベチャに。再びシャキッとさせる方法はある?
それでは最後に…すでにベチャベチャになってしまった野菜を、再びシャキッとさせる方法はあるのでしょうか?
答えを言ってしまうと、一度ベシャベシャになってしまった野菜は、いわゆる「細胞膜が壊れている状態」なので、残念ながらもとには戻りません。
今回は失敗してしまったことを認めて、野菜の食感がそれほど重視されない食べ物…チャーハンとかに使いましょう!
そして次回からは、解凍してもシャキッ!な「野菜の冷凍方法」を意識してみましょう。
解凍しても美味しく食べられる野菜の冷凍方法
野菜のみずみずしい歯ごたえを残したければ、解凍方法の工夫ではなく、冷凍方法の工夫をしなければなりません。
冷凍野菜が解凍されて野菜がベチャベチャになってしまうのは、細胞壁が破壊されてしまうのが原因ですから、冷凍保存中に、なるべく細胞壁を傷つけないように気をつける必要があります。
そのためのベストな、-35℃以下温度での急速に凍結させる必要があります。
業務用に作られて市販されている冷凍野菜には、このような工程で作られています。
家庭で、出来るだけシャキシャキを残すには?
一方で、家庭用の冷凍庫では温度が-20℃が限界なので、解凍した冷凍野菜はどうしても水っぽくなってしまうことは避けられません。
ですが、野菜を冷凍するときに
- 下ゆでした野菜はよく冷ますこと、
- 野菜についた余分な水分をよくふき取ること、
- 熱伝導率の高いアルミのバットなどの調理器具を利用すること
などを意識してもらえば、少しは水っぽくなるのを防げますよ!
でもやっぱり、基本的には冷凍野菜は凍ったままの状態で火を通した方が良いですね。
そうすれば、解凍するよりも、より一層シャキシャキの野菜が食べられますから。
この記事の中でご紹介した、冷凍野菜の食中毒を防ぎ、長持ちさせるスプレーは以下からどうぞ (⌒∇⌒)