一般的に野菜を料理に使う前に、軽く水洗いしますよね。
でも、もしかするとどこかで「野菜を洗うと、栄養が流れてなくなっちゃう」なんて、聞いたことはありませんか?
せっかく野菜を食べるんですから、出来るだけ栄養が壊れていない状態で食べたいですよね。
ということで、
- 野菜は洗うべきかどうか
- 洗うほうが良い野菜、洗わないほうが良い野菜
- 野菜の洗い方
について、ご紹介します!
目次
基本的に野菜は、調理前に洗いましょう!なぜなら…
あなたもご存知の通り、日本は農薬大国です。
具体的に話すと、
- 面積当たりの農薬使用量が世界三位で
- 苺は60回、きゅうりは50回、ピーマンは62回、ナスは74回も農薬が使われていたり、
- ヨーロッパでは禁止されている農薬が使われていたり
- 残留農薬の基準が緩く、例えば台湾より200倍も緩く
- そのおかげで、輸入してくれない国もある
という状況ですね。
それに農薬自体は、
- 地下鉄サリン事件で使われた”サリン”と同じ、有機リン化合物だったり、
- 妊娠中絶薬の成分でもある「燐酸トリオルトクレジル」というものが含まれていたり、
- 農薬を使った地域が、リノパ腺のガンが増えたという調査結果もあったり、
- ネズミに使用した時は、奇形児が生まれやすくなったという調査もあったり、
します。
他にも
- 畑の土や虫がついていることもありますし、
- 見えない雑菌もついていますし、
- 流通する過程で色々な人に触れられたり、ホコリをかぶったりしている可能性がある
ので、食中毒になる可能性もあります。
だから、野菜は食べる前にしっかりと洗わないといけないんですけど…水で洗うだけだと、完璧には落とせません。
それはなぜかというと、農薬は展着剤と言うワックスみたいなものとくっつけられていて、いわば”頑固な油汚れ状態”だからです。
野菜の洗い方については、後でご紹介しますね。
その中で、洗う野菜、洗わなくても食べられる野菜とは?
野菜は基本的には、洗うべきだとご紹介しました。
でも野菜によっては、そこまで気を使わなくていい野菜もあります。
ここでは、3つのレベルに分けてみました。
参考にしてくださいね。
①かなり、しっかり洗わないといけない野菜
- ブロッコリー
- カリフラワー
- セロリ
- いちご
- ほうれん草
- ピーマン
- パプリカ
- じゃがいも
- レタス
- キュウリ
- トマト
ブロッコリーとカリフラワーは、形がでこぼこしているので、さっと洗っただけではなかなか汚れが落ちてくれません。
他の野菜に関しては、栽培期間中に殺虫剤などを使うことがあるため、農薬が残留しやすいと言われています。
②しっかりと洗いたい野菜
- ナス
- カボチャ
- オクラ
- トウモロコシ
- キャベツ
- 白菜
- もやし
- ごぼう
- レンコン
- サツマイモ
- 里芋
- 長いも
- 山芋
- タケノコ
- ネギ
- カブ
- 大根
- 小松菜
- チンゲンサイ
- ニラ
- インゲンマメ
- 枝豆
- 大豆
これらの野菜は、先ほどご紹介したものと比べると、残留農薬が少ないと言われています。
特にごぼうは皮に風味があり、栄養がたくさん含まれているので、表面の泥を落として軽くこすり洗いする程度がおススメです。
もやしは袋に入っていて出荷時は清潔ですが、売り場に置いている間に雑菌が繁殖してしまうので、食べる前に水洗いしましょう。
③洗わないで食べられる野菜
- えのきだけ
- エリンギ
- シイタケ
- シメジ
- ナメコ
- 玉ねぎ
- バナナ
最近スーパーで主流になっている国産きのこの多くは、菌床栽培という方法で育てられています。
菌床栽培とは、おがくずを固めたものにきのこの菌を植え付けて、工場の中で温度や湿度を管理しながら栽培するものです。
おがくずに消毒薬が使われていますが、農薬は使いませんので、残留農薬についても心配しなくて大丈夫です。
工場では収穫から袋詰めまで機械化されていて、人が触ることはありませんので、きれいな状態で出荷されます。
キノコは水洗いすると風味が損なわれてしまいますので、汚れていたらふきんなどで拭き取る程度で良いと言われています。
しかし、お店に並んでいるのが必ずしも出荷したての新鮮なものとは限りませんよね。
クリーンな状態で出荷されても、時間が経てば雑菌が繁殖してしまいます。
鮮度が悪いキノコを買った時には、風味は落ちてしまいますが、水洗いをしたほうが良いでしょう。
玉ねぎやバナナは皮をむけばキレイなので、洗わなくて大丈夫ですよ。
ちなみに:キャベツやレタスはどうやって洗う?葉っぱも一枚一枚洗わないとダメ?
キャベツやレタスは、サラダ、炒め物やスープにも使えますので、とても使い勝手の良い野菜の1つですよね。
冷蔵庫の中には、いつもキャベツがある家庭も多いのではないのでしょうか?
ところで、キャベツやレタスなどのように葉が重なっている野菜はどのように洗うのか知っていますか?
実はキャベツは、外側の数枚を剥がしてしまえば、洗わなくても大丈夫なようです。
外側の葉には農薬などがかかっていますが、内側の部分はほとんどかかっていません。
ただ、蝶々などの虫が、葉の内側に卵を産んでいることがありますので、調理する前に念のため、軽く洗いましょう。
キャベツを丸ごと使う場合は、芯をくり抜いてから洗います。
芯を包丁でくり抜き、その部分を水洗いします。
キャベツを少量使う場合。
キャベツの葉を使う分だけ、剥がしてから洗います。
切ってから洗うと、大事な栄養素が抜け出してしまいますので、切る前に洗うことが大切です。
じゃあ、どうやって野菜を洗えばいい?
それでは次に、野菜の洗い方についてご紹介しますね!
私も何となく洗っていましたが、正しい洗い方の方が、野菜もきれいになりますから。
湯通しで、農薬やワックス、pm2.5が落ちる?
始めに言った通り、農薬は水洗いでは落ちません。
でもお湯で洗うと、完璧には農薬は落とせないものの、ただ水で洗うよりはメリットもあるんです。
具体的には、48度〜52度くらいのお湯に浸けて冷水で洗う「50度洗い」という方法ですね。
このお湯で野菜を洗うと、ヒートショック効果で野菜の鮮度が蘇ったり、酵素も失われないと言われています。
また50度洗いは水洗いに比べて、野菜に付着した土やPM2.5、黄砂などの汚れや虫、雑菌などが落ちやすいと言われていますし、残留農薬や果物のワックスなども少し落ちやすくなります。
しかし、野菜に含まれるビタミンや酵素は熱に弱い性質があるため、60度を超えるような熱いお湯を使うと失われてしまうんです。
また、お湯に浸す時間を間違えると、栄養がどんどん流れちゃいますね。
でも、水洗いよりはずっとマシです!
でも、野菜を洗うと「こんな栄養」が落ちるのは、仕方ないです…
野菜には、水に溶けやすい栄養素がたくさん含まれています。
なので洗いすぎると、栄養が水に溶けだして減ってしまうんです。
水に溶けやすいのは、ビタミンB群やビタミンC、ビオチンや葉酸、カリウムなどです。
ビタミンB群
ビタミンB群は、私たちが生きるために欠かせないエネルギーの生成を促す働きがあり、不足すると疲れやすくなったり精神的に不安定になるなどの悪影響が出ます。
ビタミンC
ビタミンCは、骨の形成やコラーゲンの生成を促したり、免疫を高める働きがあります。
不足すると骨粗しょう症や貧血になったり、肌の炎症や傷が治りにくくなります。
ビオチン
ビオチンは、皮膚の炎症を抑える働きをするため、アトピー性皮膚炎の改善に効果が期待できます。
葉酸
葉酸は、細胞分裂や新陳代謝に欠かせない栄養素で、妊婦さんが葉酸不足になると、胎児の先天性奇形のリスクが高まると言われています。
カリウム
カリウムは、細胞の浸透圧を調節して、むくみや高血圧などを予防します。
これらの栄養は、最大で3割ほどなくなってしまうと言われていますよ!
これは仕方ないと諦めるか、無農薬野菜や有機野菜を買うか、私の使ってるスプレーをお勧めします。
もし栄養を落とさずに、野菜を綺麗にしたいなら…
もし野菜の栄養を落とさずに野菜をきれいにしたいなら、私が使っているスプレーをお勧めします。
このスプレーはかんたんに使えますが、
野菜に付着した農薬や様々な汚れを落としてくれます。
水洗いよりも時間がかからないのに、栄養を落とすことなく、ドロドロと汚れが落ちるので癖になります(笑)
もちろん洗った後の野菜は、キュキュッ!となっておいしいですよ(⌒∇⌒)
良かったら、使ってみてください。